【DHR&动漫国&茉语月夜】[天体的秩序/天体的方式 Sora-no-Method][10][繁体][720P][MP4] [191.1MB]
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【sora no method 藍光特典久彌直樹執筆短篇小說最初片段 遠くのそらのした】
翻譯:為愛而闇 校對:はばやし
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遠方的天空之下
○○○○
意識的片段就如同天空中的浮雲一般,被風兒緩緩地吹到一起。
視野中的一片朦朧模糊的風景逐漸變得清晰可見。
就在這片風景的正中央,我享受著自己的存在。
在這裡,身輕體盈的我搖搖晃晃。搖晃之規律,就如同一呼一吸的循環一般。
雖然分外舒暢,但我的心卻像被什麼給緊緊揪住一樣隱隱作痛。
不知何時,雲朵齊聚我的身邊,化作了一道風景。
“──?”
我歪了歪頭。雖然我並沒有歪頭的感覺。
我身處一個房間之中。這個地方我從未見過。新鮮的空氣略帶寒冷,類似樹木的自然芳香一股腦兒地向鼻子裡竄進來。
我的身體又一次緩緩搖動。從未見過的房間,正在上下搖擺。我小小的身體就這樣搖動著,而一雙溫暖的手正從背後溫柔地環抱我。
我聽見了歌聲。
我最喜歡的那首歌。我最珍貴的那首歌。
我的身後,就是我最愛最珍視的人。
那緊緊抱住我的溫暖而柔軟的雙手,輕輕地愛撫著我的頭。
我──—其實明明是這麼地開心,卻又好像有些不好意思,不想讓最愛的人知曉這件事,因此朝著正前方,將視線落在了搖動的地板上。
我這是在鬧脾氣。
明明現在就想轉過身去。
明明那溫柔的笑容就在我的身邊。
明明想要,想要和她一起唱歌。
明明想要被她誇獎說,我唱得真好。明明因為想要被她誇獎,而一直在偷偷練習她教給我的歌。
那時,年幼的我僅僅是握住自己衣服的下擺,卻什麼也沒做。
只要拿出一點點勇氣,就能轉過身去。這樣的話,就能看到近在身旁的那最愛的笑容。
我匯聚心中所有的感情,抬起頭來。
我最愛的人,她正坐在像是鍾擺一樣搖動著的椅子上。而幼小的我則端坐在她的膝上。
戰勝羞意,撥開怯意,我回過頭去。
──我本應是,回過頭去了的。
但我的身體卻有如深陷於水中,完全無法自由活動。
原本近在身旁的笑容,就像去到了遙遠又遙遠的彼方。自然而然地,我落下了眼淚。
我無數次地呼喚那最珍視的人。
然而,想要傳遞給她的話語卻如同溶化在水中一樣,無法呼之而出。
──為什麼?
我很疑惑,因而極力地想要活動自己的身體。然而越是掙扎,我的意識就越是無法傳遞給手腳。年幼的我也只是依然繼續注視著這搖動著的地板。
終於,原本近在身邊的那最愛的雙手,那份溫暖,也離我遠去。
不知何時,我也聽不見那歌聲了。
──等等!明明我還有很多想要對你說的話,想要告訴你的事!
我心為之動搖。風兒再度吹起。
原本聚在一處的意識,又被風吹得四散而去。
空中四散著的,已不再是雲朵。
那是,沒錯
一直在那個地方仰望,浮現於夜空中的明星。
那是,沒錯──我終於察覺到了。
不。
其實一開始我就是明白的。
現在,我所看見的,我以為我所看見的那些──一切,都只是一個夢。
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後續內容敬請期待Blu-ray第1卷內封特典「SIDE STORY BOOK」!
http://sora-no-method.jp/news/archives/338
附原文如下:
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『遠くのそらのした』
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空に浮かぶ雲のように散らばった意識のかけらが、ゆっくりと風に運ばれて集まってくる。
ぼんやりとして、あやふやだったものが、ひとつの風景へと移り変わっていく。
私は、その中心でただ身を任せているだけ。
ゆらゆらと、私自身が揺れている。規則正しく、息づかいを繰り返すみたいに。
心地よくて、それなのに胸が締めつけられるように苦しい。
いつの間にか、雲は私の周りに集まって、ひとつの風景を形作る。
「──?」
私は、首をかしげる。かしげた、と思う。
ここは、部屋の中。知らない場所。澄んだ空気は少し冷たくて、木々を思わせる自然の香りが、色濃く鼻をくすぐる。
また、私の身体がゆっくりと揺れる。見覚えのない部屋が、上下に揺れている。揺れているのは私の小さな身体で、そんな私を温かな手が後ろから優しく包み込んでいた。
歌が、聞こえてくる。
大好きな歌。大切な歌。
私のすぐ後ろに、大好きで大切な人がいる。
私を抱きしめる温かく柔らかい手が、私の頭をそっと撫でた。
私は──本当は嬉しいのに、どこか気恥ずかしくて、そのことを大好きな人に知られたくなくて、真っ直ぐに前を向いて、揺れる床に視線を落としていた。
意地っ張りな私。
今すぐにでも振り向きたいのに。
優しい笑顔がすぐそばにあるのに。
一緒に、歌いたいのに。
上手だねって、褒めて欲しいのに。褒めて欲しいから、内緒でずっと教えて貰った歌の練習だってしているのに。
そのときの小さな私はただ、ぎゅっと自分の服の裾を握るだけ。
ほんの少しの勇気を出せば、振り返ることだってできる。そうすれば、すぐそばにある大好きな笑顔を見ることができる。
私は、ありったけの思いを込めて、顔を上げる。
振り子のように揺れる椅子に座っている、私の大好きな人。その膝の上にちょこんと座っている、小さな私。
恥ずかしさも照れくささも押しのけて、私は後ろを振り向く。
──振り向いた、はずだった。
だけど私の身体は、まるで水の中にあるように、自由に動くことができなかった。
近くにあるはずの笑顔が、ずっとずっと遠くへ行ってしまうように感じて、私は自然と涙がこぼれていた。
大切な人のことを、何度も何度も呼び続けた。
それなのに、伝えたかった言葉はまるで水に溶けるように声にならない。
──どうして?
私は戸惑い、必死に身体を動かそうとする。だけど、身体を動かそうとすればするほど、私の意思は手足に伝わらず、小さな私は今もまだ、揺れる床を見続けているだけ。
やがて、すぐそばにあったはずの大好きな手が、温もりが、私から離れていく。
歌も、いつの間にか聞こえなくなっていた。
──待って! まだお話ししたいこと、伝えたいこと、たくさんたくさんあるのに!
揺れる心。再び風が吹く。
集まっていた意識が、もう一度風に吹かれてちりぢりになっていく。
空に散らばったそれは、もう雲ではなくなっていた。
これは、そうだ──いつもあの場所で見ていた、夜空に浮かぶ星。
そのとき、私はやっと気づいた。
ううん。
本当は最初から分かっていた。
分かっていたのに、認めたくなかっただけ。
今、私が見ているものは、見ていると思っていたものは──全部、夢なんだ。
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